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人参の種まきは9月にしてもいい?秋まきのメリット・デメリット

にんじん 家庭菜園

9月になると徐々に暑さが和らいできますので、9月から野菜栽培を開始する方も多いでしょう。

中でも「人参(にんじん)」は様々な冬の料理に使えますので、ぜひ植えておきたいところです。

そこで今回は、「人参の種まきは9月にしてもいい?秋まきのメリット・デメリット」と題して、人参の種まき時期や収穫時期、9月の種まき(秋まき)の注意点やポイントについて紹介します。

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人参の種まきや収穫時期はいつ?春まき、夏まきの栽培期間

にんじん

まず、基本情報として、人参(にんじん)栽培の種まきは「春まき」と「夏まき」が一般的となっており、それぞれの種まき時期や収穫時期は、下記となっています。

【種まき時期(中間地)】

  • 春まき:3月~4月
  • 夏まき:7月~8月中旬
    ※夏まきを「秋まき」と表現しているものもあります。

【収穫時期(中間地)】

  • 春まき:7月~8月(夏収穫)
  • 夏まき:11月~2月(冬収穫)

人参の栽培期間は、だいたい種まきから100日~120日程度(3~4カ月程度)となっており、三寸系が短めで、五寸系や金時などが長めです。

春まきには「発芽がしやすい」というメリットがありますが、夏まきには「害虫被害に遭いにくい」「トウ立ちしにくい」「春まきよりも太くてがっしりした人参がとれる」「寒さで人参が甘くなる」といったメリットがあることから、夏まきが最も適期と言われています。

夏まき栽培の収穫時期は11月~12月頃ですが、人参はそのまま収穫せずに土の中に入れていても2月頃まで収穫可能ですので、収穫期間は長めです。

人参の種まきは9月にしてもいい?秋まきのメリット・デメリット

  • 人参(にんじん)の種まきは9月でも可能!秋まきの栽培期間・収穫時期
  • 9月の種まきの注意点(暑さ・乾燥対策)
  • 9月の秋まき栽培のポイント(対策・品種など)
  • 9月の種まき(秋まき)のメリット
  • 9月の種まき(秋まき)のデメリット

人参の種まきは9月でも可能!秋まきの栽培期間・収穫時期

人参(にんじん)の種まき時期は、上記の「春まき」「夏まき」が一般的ですが、9月の「秋まき」も可能です。

【秋まきの場合】

  • 種まき時期:8月下旬~9月(秋まきを9月~10月、11月とするものもあり)
  • 収穫時期:12月~翌春4月頃

人参の種まきの適期を「8月下旬~9月上旬」としている情報もありますので、9月に種まきをしても遅すぎるということはありません。

近年は夏(8月)が暑すぎるという問題もありますので、今後は秋まきが一般的になっていく可能性もあります。

人参は冷涼な気候を好み、発芽適温は「15℃~25℃」、生育適温は「20℃前後」となっていますので、9月の秋まきは、気温的にも問題ありません。

人参の栽培期間は100日~120日程度となっていますので、9月初旬に種まきをすれば、早ければ12月から収穫が可能です。遅めの11月頃に種まきをすると、収穫は翌春の4月頃になります。

人参は寒すぎると生長が止まります。栽培環境によっては、9月下旬に種まきすると収穫が3月頃になる(収穫までに半年程かかる)可能性がありますので、早めに収穫したい方は、なるべく早めに種まきをしましょう。

(最近は9月でも暑いことが多く、暖冬も多いため、想定よりも早めに収穫できる可能性もあります。)

9月の種まきの注意点(暑さ対策)

人参(にんじん)の種まきは9月の秋まきでも可能ですが、最近は9月でも35℃を超える猛暑となることがあるため、8月の夏まきと同様に、状況によっては種まき時に暑さ対策が必要になります。

【暑さ・乾燥対策】

  • 乾燥を防ぐため、わらや不織布などをかけてその上から水やりをする。
  • マルチをしない選択も(高温になりすぎて発芽しづらくなる可能性があるため)
  • 朝または夕方に水やり(日中の水やり✕)

人参は「発芽すれば8割成功」と言われるほど発芽しづらい上に、乾燥に弱くて発芽には水が欠かせません

暑すぎるとさらに発芽しにくくなりますので、9月の種まきでも猛暑の場合には注意しておきましょう。

プランター栽培は地植えよりも土が乾燥しやすいため、より注意が必要です。

家庭菜園で気軽に育てる場合は、収穫時期をそこまで気にしないのであれば、ある程度気温が落ち着いてから種まきするのも良いと思います。

9月の秋まき栽培のポイント(対策・品種など)

上記の注意点を踏まえつつ、人参(にんじん)の9月の種まき(及び秋まき栽培)のポイント対策をまとめると、下記になります。

【秋まき栽培のポイント】

  • 種を多めに撒く:発芽率アップ
  • 発芽まで土を常に濡らしておく
  • 秋まき品種を選ぶ:早生種、耐寒性のある品種
  • ペレット種子を使う:発芽率を高める
  • 肥料を多めに与える:生育促進
  • 寒くなってきたら不織布などをかける:防寒・防霜対策

ペレット種子には発芽しやすくなる工夫が施されていますが、コーティングが解けて発芽するまでに時間がかかるため良くないという意見もあります。

その他、人参は日なたを好みますので、直射日光は避けつつ、日当たりと風通しの良い場所で栽培するようにしましょう。

秋まきの種は、「生育の早い早生種」「寒さに強い品種」が向いていると言えますが、その他にも「収穫期間が長い」等、品種ごとに魅力的な特徴がありますので、自身の目的にあった種を探してみて下さい。

■参考:株式会社トーホクタキイネット通販タキイ種苗株式会社

9月の種まき(秋まき)のメリット

人参(にんじん)の9月の種まきや秋まきのメリットには、下記が挙げられます。

【メリット】

  • 夏まきよりも作業がしやすい(気温が下がるため)
  • 病害虫の被害が少ない
  • 人参が寒さにより甘くなる(日持ちも良い)
  • 9月に種まきした場合、3月頃まで収穫可能(収穫可能な期間が長い)
  • 裂根(れっこん)になりにくい

9月は気温が落ち着いてきて、病害虫も減ってくるため、夏まきの時期よりも作業がしやすくなります。

味が良くなる(甘くなる)点や、寒さで生長が止まり収穫期間が長くなる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

9月の種まき(秋まき)のデメリット

人参(にんじん)の9月の種まきや秋まきのデメリットには、下記が挙げられます。

【デメリット】

  • 栽培管理が面倒(暑さ・寒さ対策が必要)
  • 収穫時期が遅い、ずれ込む
  • 種の蒔き直しがしづらい(収穫時期がかなりずれてしまうため)
  • 寒さで人参の色づきや味が悪くなることがある
  • 寒さや凍害で根が傷むことがある

9月の種まきは、暑さや寒さに注意が必要なため、少々面倒と言えます。

秋まきは、冬の寒さによるデメリットが多くなります。特に人参は寒さによって生長が鈍くなったり止まったりしますので、冬から春にかけての収穫時期が読みづらいのはかなり困る点です。(その分、収穫せずに土の中に長期間放置しておけるというメリットもありますが…。)

まとめ:人参の種まきは9月でもよい!秋まきは寒さや収穫時期に注意

にんじん

今回は、「人参の種まきは9月にしてもいい?秋まきのメリット・デメリット」と題して、人参の種まき時期や収穫時期、9月の種まき(秋まき)の注意点やポイントについて紹介しました。

  • 人参の9月の種まきは全く問題なし。暑さに注意。
  • 人参の秋まきは、寒さや収穫時期に注意。

人参の秋まきの栽培期間や収穫時期は、種の品種や栽培環境によっても変わってきますので、絶対ではありません。

人参の秋まきの収穫時期は読みづらいですが、甘いにんじんが出来る可能性がありますので、自家製の美味しい人参が食べたい方は、ぜひチャレンジしてみましょう。

人参の10月の種まきについてはこちら↓】

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